▼「彼の瞳は何を見つめているのだろう・・・」
彼を好きになったのはいつのことだっただろう。競馬を始めたばかりだった私には記憶がない。ただ、名前の響きが気に入ったことはよく覚えている(まだそんなミーハーな頃だった)。
セン馬という気性のために去勢された馬の存在も彼によって知った。
一番記憶に古いレースといえば4歳のジャパンカップだったかもしれない。菊花賞トライアル、セントライト記念を勝っているのにも関わらず菊花賞にでれない鬱憤を晴らすかのように(そうそう、同厩には三冠を目指し、ライスシャワーに阻まれたミホノブルボンもいたっけ)、ジャパンカップで4歳にも関わらず4着という好走を見せた。
そして翌走、有馬記念。メジロパーマーの逃げに有力馬の多く(そのなかにJCを勝ったトウカイテイオーもいた・・・。)が沈没するなか、2着でゴールし、万馬券の一方の立役者となった。
セン馬の彼にはクラシック・天皇賞は出れない。すると彼にとって最高峰のレースとして目指す価値があるのはジャパンカップ・有馬記念だけだっただろう。
そして制したのがジャパンカップだった。私もそれまで馬券も買ったことなければ、競馬場にも行ったことのない健全な「一般人」だったのが、以来のみこまれていくことになる・・・(笑)
デザーモ騎手がゴール板を間違えるなどという愚かなミスのためにケチがつけられたが、目の前で強豪馬が後ろから差してくるのを振り切った彼の姿を見て、背筋にゾクッとするものを感じ、以来競馬場入り浸りとなってゆく。
しかし、それにしてもあれは快勝という他なかった。好きな馬が、初めて行った競馬場でGIを勝つなんてなんというビギナーズラックなのだろう。もしかして、運をそこで使い果たしたのかも(^^;;ダリダリ

